『ことより酒店』DJが来るミュージックバーのような角打ち

『ことより酒店』DJが来るミュージックバーのような角打ち

酒屋角打ちフェスに出店する酒販店を酒場案内人 塩見なゆ が訪問し、お酒屋さんの魅力や出品銘柄をご紹介するコラム。第二弾は、東京・足立区、五反野駅近くの『ことより酒店』です。

さて、どんなお酒屋さんでしょう!

こんにちは、塩見なゆです。

『ことより酒店』は東武伊勢崎線の五反野駅から徒歩7分ほどの住宅街にあります。創業は昭和43年。2年ほど前から角打ちを始めており、いまでは地元のお酒好きが集まるオアシスのような存在です。

同店の特色は、なんといっても週末に開催されるDJイベント。イベントといっても、レコードの曲などをBGMに、DJが選曲する音楽に包まれながらのんびりお酒が楽しめるというもの。

まるでミュージックバーですが、れっきとしたお酒屋さんの角打ち。小売スペースの奥に、居心地の良いカウンター席やハイチェアのテーブルが並びます。

小売スペースの一画にはソファが用意されており、オシャレなカフェのよう。立ち飲みの角打ちはあまり飲みに行かない…という人にもオススメできる雰囲気です。

ポピュラーなお酒だけでなく、こだわりの樽詰クラフトビールやカクテルまで幅広く取り揃えた品揃え。専門性の高い酒屋さんならではの貴重な味が楽しめます。

ポテトサラダや酒屋のラムレーズン漬クリームチーズなど、自家製のおつまみも揃っているので、腰を据えてじっくり飲みたくなります。

酒屋の個性を楽しんで欲しい

お店を切り盛りされている琴寄さんご姉弟。とても気さくなお二人に酒屋角打ちフェスについて伺いました。

塩見
塩見

オシャレで居心地の良いお店ですね!珍しいお酒も多く個性的で楽しいです。

琴寄さん
琴寄さん

ありがとうございます。今日はDJがレコードをかけているのでいつも以上に賑やかです。2~3人のDJの方が来てくれて、いまは月4回ほどイベントを開催しています。

お酒は私たちが美味しくて「カッコイイ」と感じたお酒を揃えています。

塩見
塩見

前回の酒屋角打ちフェスはジンやリンゴのリキュールをつかったソーダ割りを揃えられていて、まるでバーのようでした。出店にはコンセプトを決めているのですか?

2022年6月開催の第5回酒屋角打ちフェス ことより酒店ブース
琴寄さん
琴寄さん

酒屋角打ちフェスは、当店が角打ちを始める以前から角打ちのイメージをつかむために出店していました。

毎回コンセプトを決めており、前回はソーダアップバルとして、ウイスキーハイボールに限らず、様々なスピリッツやリキュールのソーダ割りをご用意しました。

今回は、日本酒のセルフスタイルを用意しようと考えています。お客様ご自身がお酒を注いで、お燗も楽しんでいただく。私たちはその分、酒蔵の魅力や飲み方の提案など、お客様にお酒の魅力を伝えたいと思っています。

塩見
塩見

今回は日本酒がメインなのですね。どのような銘柄を用意されていますか。

琴寄さん
琴寄さん

美吉野醸造(奈良県吉野郡吉野町)の花巴をはじめ、地酒専門店限定の古伊万里酒造(佐賀県伊万里市)の前(さき)、湯川酒造店(長野県木曽郡木祖村)の十六代九郎右衛門など、選りすぐりの銘柄を準備しています。

塩見
塩見

酒屋角打ちフェスならではの楽しみ方はありますか?

琴寄さん
琴寄さん

山ほどあるお酒の中からイベントにはどんな銘柄を並べるか、そこに酒屋の個性がでます。酒蔵やワイナリーのイベントとはまた違った、酒屋ならでは品揃えの個性を楽しんで頂けたら幸いです。

ことより酒店は、お近くでしたらぜひ訪ねて欲しい、素敵な角打ち営業をされているお酒屋さんです。

毎週水・木・金曜日は16時から、土・日曜日は14時から角打ち営業をしています。休日の午後、ふらりと立ち寄って飲んだことのないタイプのお酒をいろいろ試しつつ、のんびりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょう。

筆者 塩見なゆ (酒場案内人 / Syupo