酒場案内人 塩見なゆが酒屋角打ちフェスに出店するお酒屋さんを訪問し、店舗の魅力や出品銘柄をご紹介するコラム。今回は台東区にある業界団体、『上野酒類業懇話会』を訪ねます。
台東区にある酒販店団体『上野酒類業懇話会』は、一般向けの取り組みとしては上野駅での20歳未満の飲酒防止・飲酒運転撲滅キャンペーンなどを行っています。角打ちフェスにも懇話会として出店されますが、その理由について会長の熊倉 健二さんに伺いました。
世界中のワインを見てきたからこそ、日本ワインの魅力を伝えたい
こんにちは、よろしくお願いいたします。まずはイベントで提供されるお酒の種類について教えてください。
酒屋角打ちフェスでは、懇話会のメンバーたちが日本ワインを持ち寄り、日本のワインの美味しさをPRしたいと考えています。
日本ワインに特化したコーナーになるわけですね!
海外に向けて日本のお酒をPRする取り組みは盛んに行なわれていますが、これまでは日本酒がメインでした。日本には日本酒に限らず、美味しいワインがありますので、これをぜひ知ってもらいたいと思っています。
日本のワイン、本当に美味しいです!
かつて、国産ワインは美味しくないというイメージがあったのは確かです。ですが、最近は質がとてもよくなってきました。若い世代を中心に日本ワインへの注目も集まっています。
日本ワインには、山梨、北海道、山形、長野、大阪の計5箇所のGI(Geographical Indication : 地理的表示制度認定)登録があり、どれも品質は確かです。
ブドウのバッジをつけていらっしゃるということは、熊倉さんもソムリエなのですね!
イギリスでソムリエの資格をとりました。私はヨーロッパをはじめ、南アフリカまで、世界中をめぐりワインを仕入れてきました。様々なワインを扱ってきたからこそ、いま日本のGI表示ワインに力を入れるべきだと感じています。
日本ワインは、日本食と非常によく合います。和食とのペアリングも日本ワインの魅力のひとつです。例えば、国産白ワインと野沢菜は相性ぴったり。漬物メーカーもその話を聞いてこんな商品ポスターをつくってくれました。
角打ちフェスでは
酒屋角打ちフェスではどんな日本ワインが味わえるのでしょうか。
会で出店しますので、仲間の酒屋さんも持ち寄りますが、当社ではGI山梨ワインを準備しています。銘柄はマンズワインを中心にもっていく予定です。2011年のヴィンテージなども用意していますのでお楽しみに!
昭和27年創立の業務用酒・食品卸として航空会社やホテルへワインを降ろしたり、ご自身もインポーターとして世界中を飛び回ってきた熊倉さん。数多のワインを飲んできた上で、日本ワインにいま注目しているということは非常に興味深いです。
酒屋角打ちフェスでは、貴重なワインも飲めそうなので楽しみですね!