酒場案内人 塩見なゆが酒屋角打ちフェスに出店するお酒屋さんを訪問し、店舗の魅力や出品銘柄をご紹介するコラム。今回は全国の中小小売酒販店を組合員とする業界団体『全国酒販協同組合連合会』を訪ねます。
こんにちは、よろしくお願いいたします。全国酒販協同組合連合会といえば、ビール券・清酒券を発行されている組織ですよね！
1971年に設立された全国酒販協同組合連合会は酒販店のための共同購買事業を推進する活動をしております。ビール券・清酒券の発行のほか、組合員向けにオリジナルブランドの日本酒やワインを企画しています。
各団体や酒販店でプライベートブランドがありますが、全国酒販協同組合連合会でもつくっているのですね！どんな銘柄があるのでしょう。
山形の若乃井酒造さんにお願いしている「えびす寿」は、特別本醸造、特別純米、純米吟醸の3種類があります。
いずれも組合向けに良い酒をリーズナブルに卸せるよう値段、品質ともにこだわっています。
特別純米はメロンのような香りをもっており、近年好まれるタイプです。
特別本醸造はふくよかな米の香りと本醸造らしいキレのある味で食中酒に最適。
純米吟醸は山形の酒造好適米「出羽燦々」を50%まで磨いた大吟醸クラスのお酒です。
GI登録もされている山梨のワインで、甲州とマスカットベーリーAの2種類も用意しています。どちらもバランスの良いワインなので、和食に合う食中酒としてオススメです。
酒屋角打ちフェスには、これらのオリジナル企画品を、全国酒販協同組合連合会自ら販売されるのですか。
はい、普段は一般のお客さま向けに販売しておりませんが、酒屋角打ちフェスを通じてオリジナルのお酒の美味しさをお伝えできればと思っています。
ほかにも、希少芋「コナホマレ」をつかった本格芋焼酎「私はなつき」（製造はえびの市・明石酒造）という自信作も持っていきます。
気に入っていただけましたら、お近くの小売酒販店にお問い合わせください。
全国酒販協同組合連合会の出店は初とのことですが、ほかにも全国組織ならではのアピールがあるのでしょうか。
酒税法改正でビール等の小売価格が変更になったことはご存知かと思います。それにあわせて2023年の10月からビール共通券・清酒券がリニューアルしました。全国の主な酒販店で利用できるこれらのギフト券についてもアピールしていきたいと考えています。
ビール券・清酒券が変わったのですね。長く続いてきた制度ですし、これからも利用者が増えると良いですね！
酒屋角打ちフェスでは、ビール券・清酒券の販売は行わないそうですが、全国酒販協同組合連合会の方に直接お話ができるとっても貴重な機会です。また、組合限定のお酒も角打ちで飲めるのは非常に珍しいと思います。カップ300円からと良心的。どんな味か楽しみですね！