酒場案内人 塩見なゆが酒屋角打ちフェスに出店するお酒屋さんを訪問し、店舗の魅力や出品銘柄をご紹介するコラム。今回は新橋の『むらまつ酒商類』です。創業200年になる歴史ある酒屋さんが角打ち営業をはじめています。
(2024年11月開催に合わせて一部修正)
1818年(文化15年)の創業。新橋駅から徒歩7分。第一京浜沿い、日比谷神社の横にある『むらまつ酒商類』は、珍しい地酒やワインが豊富に揃う専門性の高いお酒屋さん。曜日・時間限定で角打ちもやっています。新橋西口の飲食店街にも近く、同店の角打ちは新橋の飲食店を巡る”はしご酒”の一軒目に最適です。
筆者もお伺いしたことがあり、店頭で美味しいお酒をいただきました。今回は、酒屋角打ちフェスに出品するお酒について伺いつつ、実際に角打ちを楽しんできました。
どうもお久しぶりです。東日本橋の関連店舗(大黒屋深沢 sakeてらす)でお会いして以来ですね!まずはお店の概要について教えてください。
いらっしゃいませ!お待ちしておりました。
当店は江戸時代の酒商から続く酒屋です。昔ながらの家族経営を続けており、酒屋角打ちフェスでも家族でブースに立つ予定です。
新橋の街が再開発や道路建設などで変わる中、当店もお酒の売り方を変えてきました。
店内での有料試飲をはじめたのは2014年からです。
「名和㐂役の会」と名付け、当初は2ヶ月に一回程度のイベントでした。
お客様に店頭で飲んでいただくにあたり、銘柄選びはもちろん知識を深める必要性などから酒蔵との連携が今まで以上に不可欠となりました。イベントを開いたことで蔵との関係が深まり、有料試飲イベントも評判のため次第に回数を増やしてきたことが、現在の角打ちにつながっています。
いまは週に何日くらい角打ち営業をされているのですか?
2014年から続けてきた試飲会は毎月第3金曜日に開催しています。角打ちは水・木・金の16時30分から20時00分と、第二・第四土曜日の12時から18時30分です。
※イベント等で例外もあります。
酒場やお酒を専門とする記者の私には新橋は職場のような場所。この街で気軽に立ち寄れる角打ちがあるのはとても嬉しいです。希少なお酒が多いのに値段も手頃で、利用しやすいのもいいですね!
缶ビールやカップ酒など店内のお酒を飲んでいただいても構いません。季節や数量限定の日本酒をお猪口一杯でお楽しみいただくのも好評です。グラスに注ぐクラフトビールも人気です。
筆者 塩見なゆ (酒場案内人 / Syupo)