酒場案内人 塩見なゆが酒屋角打ちフェスに出店するお酒屋さんを訪問し、店舗の魅力や出品銘柄をご紹介するコラム。今回は中野区にある業界団体、『中野酒販協同組合』を訪ねます。
(2024年11月開催に合わせて一部修正)
こんにちは、よろしくお願いいたします。まずは、中野酒販協同組合の取り組みについて教えてください。
中野区の酒販店39軒が加盟している組合で、オリジナルブランドのお酒の企画や販売、イベントへの出店、酒屋マップの発行などをおこなっています。先日はマルイ中野店にて、お酒の販売イベントを開催しました。
中野区のシティープロモーションキャラクター「ナカノさん」をラベルにデザインしたお酒は、中野酒販協同組合に加盟する酒販店でしか買えません。中野のおみやげ品としても好評です。
これらのプライベートブランドのお酒ですが、つくってくれる蔵元やワイナリーとはどのような接点があったのでしょうか。
中野区では、「なかの里・まち連携事業」といって、大都市の中野と自然豊かな地方都市が、お互いの良さや強みを活かして課題解決に取り組む活動をしています。酒販協同組合では、ナカノさん同様、中野区のこうした取り組みを積極的に活用したいと思っています。プライベートブランドをつくってくれる酒造さんとは、そうした区の連携事業の中で繋がりました。
中野区はワインの産地である山梨県甲州市や、酒どころとして知られている福島県喜多方市や長野県上田市と連携しています。そこで、ワインは甲州市の白百合醸造さんやまるき葡萄酒さんにお願いし、日本酒は会津・喜多方の大和川酒造店さん、上田の信州銘醸さんが作ってくれています。
中野酒販協同組合は、区の事業等を活用して積極的に街の酒販店の価値を高めようと取り組むパワフルなチームだとわかりました。中野限定のお酒や、ボトルでは気軽に飲めないような高級なお酒もコップ単位で味わえる、酒屋角打ちフェスで訪ねるのが楽しみです。
筆者 塩見なゆ (酒場案内人 / Syupo)